5月になって真鯛も旬を過ぎた感がありますが、まだまだいけます。釣りをすればこれから旬を迎える
イサキと棚(回遊する深さ)がほぼ一緒なのでシーズン真っ最中です。鯛はそのアラが美味しくて、
吸い物にすれば上品なダシが出て、祝いの席ではなくてはならないメニューですが、ごぼうと一緒に
焚く「鯛の兜煮」も酒の肴として大変喜ばれる一品です。鯛はⅠ~2kクラスが身も柔らかくコリコリ感
もあり美味しいですが、大鯛になると身が固く締まっていて刺身にはちょっと不向きです。鍋か、煮付け
かちり蒸しでもいいですが、アラ炊きにすると大きさから見応えもあり、豪華感もあり喜ばれる一品です。
1.アラに塩を振り。余分な水分を取り、旨みを閉じ込めます
2・熱湯をかけて臭み、血合い等の汚れを除く
3.鍋に水、酒、砂糖少々入れて(ヒタヒタ位)、落し蓋(銀ホイルで可)をして強火で焚く
4半分に煮詰まったら、味醂、濃口、たまり醤油少々をいれて銀ホイルが少し浮き上がる火力
で焚く
5.煮汁が少なくなってきたら、蓋を取り、強火のままで、お玉で煮汁をすくい掛けながら
アラにかけていく
6.アラに照りが出て、煮汁も少しとろみがついてきたら完成
脂が抜けていると思ったら少しだけサラダ油を加えて炊くといいです。板前さんの裏ワザです。
DHA,EPAも豊富に含まれていて、青魚にアレルギーのある人は白身の鯛をたべることにより
摂取できます。市場で大量に出回りだし、旬も終わりかけた今が相場が下がって手に入れ易く
なりますので、ねらい目です。