青魚は免疫力を高めるスーパーフードです
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のどくろ

白身の魚も栄養たっぷり

9月になって底引き漁が解禁になり、少しは魚種も増え、賑わってきました。沖キス、ハタハタ、水カレイなど、どれも煮付けて美味しい魚です。また、高級魚のノドクロも底引きで上がってきます。今例に挙げた魚は全て白身の魚ですが、その中でもノドクロは群を抜いて栄養が豊富です。その脂の多さが物語っているのですが、DHA,EPAの他にビタミン類も多く含まれていてカリウムやカルシウムも豊富で、青魚に負けずとも劣らないほどの栄養素をもっています。

高級魚ノドクロ

ノドクロは正式名が赤ムツで、白身の大トロと言ってもいいほど濃厚で上品な旨味があり、煮付け、塩焼、刺身などその濃厚な味わいはまさに白身の大トロです。余談ですが、赤があれば黒もいて、黒ムツと同種と思われる方があるかも知れませんが、別の種類で分けられていますので念のため。黒ムツはその味においてもアカムツとは少し違います。ここ山陰でも市場でセリにかけられますが、ノドクロとは段違いに安く取引されています。

ノドクロのお値段

ノドクロは高級魚だけに大きいサイズのものはなかなか手が出にくいのですが、ここ山陰では中サイズの300g位のものなら安い時には1000円弱で購入できます。食卓に並べて欲しいので、200g位のを仕入れてきますと皆さん良く買っていかれます。

ノドクロの美味しい食べ方

家庭で一番利用されているのが煮付けです。芳醇な脂の旨みが醤油と相まって実に美味しいのです。300g位のものなら塩焼をお勧めします。焼いていると、脂がどんどんしたたり落ちてくるほど大量の脂をもっています。ちょっと贅沢な一品ですね。お刺身にしても美味しく、皮を引くと脂がテカテカ光っているのが分かります。お寿司屋さんにいくと、ノドクロの上に肝を乗せて食べさせてくれる所がありますが、ノドクロは肝が美味しく濃厚で、一緒に煮付けて食べても美味しいです。

意外な食べ方

また、片手に乗る程の小さなノドクロをここらでは「メキン」とよんでいますが、これを3枚におろして天ぷらで頂くと「アッ」という程美味なのです。「え?ノドクロの天ぷら?」と驚かれますが、お勧めしたお客様のほとんどが「あんなに美味しいとはビックリだったわ」とおっしゃっていただいています。

ノドクロの旬

ここ山陰では資源保護のため、5~8月の底引きは禁漁で9月になると解禁します。初秋から冬にかけて脂ものって来て大変美味しい時期です。ただ、年末にかけてはブリがメインになり、漁連の取引においても天然ブリや、大型のサワラ、大型のシイラ、鯛、鍋材料の底物魚が主流になります。セリは常にあるのですが、需要においてお客様の要望がそちらにいきますので、仕入れの方は少なめになります。そして正月があけ、2~4月までのノドクロも脂が乗り美味しい時期なのです。5~8月以外は上がっているのですが、しいて旬と聞かれれば冬と答えます。

高級魚だからこそ家で食す

ノドクロは高級魚で毎日というわけにはいきませんが、居酒屋や小料理屋で注文すれば間違いなく数千円かかります。今日は母の誕生日だとか、お父さんの給料日だとかに奮発して買ってみてはいかがでしょうか。少し大きめを求めておかずに出されたら「お!ノドクロじゃないか。」一気に食卓が盛り上がる事間違いなしです。

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