2月も中旬に差し掛かり、3月がすぐそこまでやって来ています。この頃から海藻類が旬を迎えます。海藻といえば生わかめです。正月明けは養殖ものが出回りますが、やはり天然物には及びません。見た目にはほとんど見分けがつきませんが、どこが違うのでしょうか。
当然のことながら値段も天然物のほうが高く取り引きされます。天然ものはなんといっても香りの良さです。磯のいい香りがするのです。味噌汁にしてもサラダにしても風味のよさが格段に違います。
違いがわかれば料理の腕もワンランクアップしますよ。素材の良さが味を決めるのですから。そしてこのワカメを餌にして成長するのがサザエなどの貝類です。
この時期のサザエは美味しいのです。サザエご飯にしても刺身、煮付けにしてもたいへん美味しいです。夏が旬と思っていらっしゃる方がほとんどだと思いますが、この時期のサザエは栄養があってお勧めです。ぜひお試しください。
これから若布の旬をむかえますが、ワカメは岩に自生していて、根っこの方からワカメカブ、真ん中辺りをワカメクキ、上の葉の部分をワカメと呼び分けています。茎は斜めに薄くスライスして後、湯通ししてから甘辛く炊いて佃煮風にしてたべるのが美味しいです。カブは湯がいてから細かく叩いて（粘りが出る）だし醤油などをかけて、納豆や卵と混ぜてご飯と一緒にいただくとヘルシーで美味しいです。いずれも旬のこの時期ならではのメニューです。サザエに負けず、海の栄養を召し上がって下さい。
