青魚は免疫力を高めるスーパーフードです
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鮟鱇

冬の鍋

冬といえば鍋料理ですね。魚の鍋にはいろいろあります。寄せ鍋、魚スキ、しゃぶしゃぶ、ちり鍋、土手鍋などいろんな鍋がありますが、ひとシーズンに全ての鍋を味わいたいと思っても、鍋って一人ではなく複数人で食べる料理ですから、それも叶わないことが多いです。その中でもこれは外せないという鍋があります。

アンコウ鍋

鮟鱇は冬にはおなじみの魚で、12月頃から漁連でセリ落とされます。発砲スチロールのトロ箱に詰めた状態で入荷がありますが、入数により値段もちがいます。2~4入り位の大きさだとそこそこの大きさで、鍋にしても身も厚くて美味しいです。鮟鱇は捨てるところがほとんど無く、余すことなく食べられる、栄養価の高い魚です。

水深80mの浅瀬から500m位の砂泥地に生息していて、胸ビレと腹ビレを使って這うように移動し、底もの魚や甲殻類などを捕食しています。捌いてみると、大きな胃袋の中に消化しきれない魚をそのまま抱えているのにでくわします。丸飲みするんですね。沖ギス、連子鯛、バトウ、ノドクロなど栄養価の高い魚を好んで食べている生態がわかります。

七つ道具

鮟鱇はいろんな部位に切り分けますが、大まかに分けて7種類に分けられます。七つ道具として「身」、「アン肝」、「皮」、「胃袋」、「エラ」、「ヌノ」、「ヒレ」に分けられます。余程大きくない限りは、まな板の上で軍手をはめて捌いていきます。切り分けながら流水にさらして汚れや血、臭みを取っていき、ザルに受けて水分をきります。

鮟鱇の栄養

鮟鱇の身はそのほとんどが水分なので低カロリーの食材です。淡泊で脂肪が少ないのが特徴で、身はビタミン・ミネラルの含有量は少なく、栄養効果は期待薄です。しかし、良質なタンパク質が豊富に摂れるので、ダイエット中の人やメタボが気になる人も安心して食べることができます。また皮にはコラーゲンが豊富に含まれていて美肌効果が期待できるので、女性には嬉しい食材です。

身に栄養分は少ないですが、アン肝は栄養効果に非常に優れています。まずビタミンAは目に良く、免疫力を向上させ感染症を予防する効果があります。そしてビタミンDは骨粗鬆症を予防し、ビタミンEは強い抗酸化作用を発揮します。加えてセレンの含有量も豊富で、その抗酸化作用はビタミンEよりも更に強力で、老化を防止する働きがあります。

またアン肝にはDHA,EPAも豊富に含まれているので動脈硬化の予防も見込めますし、亜鉛も多く含まれているので、抜け毛が気になる妙齢の方には是非お勧めしたい食材です。

こうしてみると、鮟鱇はアンチエイジングの食材と言っても過言ではないほど、その栄養価において他の食材に比べて抜きん出ている食材ですから、是非食べたいものです。

鮟鱇の全てを食べられる鮟鱇鍋

鮟鱇メニューの中でも、ヘルシーな野菜といっしょに摂れる「鮟鱇鍋」が特にお勧めです。スープに溶け出した鮟鱇の栄養成分をあますことなく摂れるからです。美味しく食べられる時期は2月一杯くらいで、それを過ぎると産卵で旨みが抜け落ちてしまいます。産卵に向けて貪欲に捕食している今がチャンスです。

鮟鱇のどぶ汁

鍋ならどぶ汁がお勧めです。アン肝を土鍋で弱火で乾煎りしていくと、だんだん溶け出してきて脂が浮いてくるまでになったら味噌と酒粕を入れて練って行き、そこへダシを加え、白菜、大根などの野菜をいれ、鮟鱇の身も入れて蓋をして待つこと10~15分。美味しくて栄養たっぷりの鍋の完成です。締めにはうどん、雑炊が合います。ヘルシーながら栄養満点の鮟鱇鍋を是非どうぞ。

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