秋のサンマ漁
お盆が過ぎると、サンマの塩焼が恋しくなるのはなぜでしょうかね。暑さも一段落して朝晩が涼しくなってくると、夏バテを忘れて食欲をかきたてる食材が脳裏をよぎってきます。思わず唾を飲み込んでしまいますよね。
さて、ここ数年来サンマの不漁がささやかれていますが、そもそも温暖化による海水温の上昇が、サンマを北へ追いやっているといっても過言ではありません。加えてここ最近、中国、台湾のサンマの需要が上がり、サンマも各国からの引き合いが多くなって漁獲量が気になるところです。
サンマが好む海水温
サンマは回遊魚で、好む海水温の海域へ移動していきます。12℃~18℃の海水温を好むのだそうですが、近年の地球温暖化に伴い、日本近海の海水温がわずかずつ上昇していて、これがサンマ不漁の原因といわれています。温暖化が言われる以前の日本では、北海道を右回りにぐるりと回遊して、三陸沖に移動するコースをたどっていました。中でも根室あたりに回遊してきた頃が一番脂の乗りが良く、食べごろといわれていたのです。
根室のサンマ祭り
毎年、根室では9月下旬ごろに「サンマ祭り」が開催されます。トロサンマと呼ばれるほど脂の乗ったサンマの塩焼がなんと100円で食べられるのだとか。それに加え、生きたサンマの掴み取りのイベントもあるそうで、サンマ好きにはこたえられない内容なのです!さすがサンマ日本一の漁獲高を誇る根室ならではの企画ですね。冷えたビールに焼きサンマ、私も行きたい!!
気になる今年のサンマ
今年は例年と少し違い、サンマの魚体が若干大きいのだそうで、脂の乗ったサンマが食べられそうですよ。ただ、近海の海水温上昇域が移動して例年の回遊コースを外れると好影響となり、サンマの豊漁が見込まれるのだとか。大いに期待したいところです。食欲の秋と言えば海はサンマ、山はマツタケがその代名詞になっていますからね。マツタケは希少価値が高く、なかなか口にすることはできませんが、その分せめてサンマはお腹いっぱい食べたいというのが人情というものですよね。サンマが焼ける時の煙が、目が痛いとわかっていてもお腹いっぱい嗅いでみたいものです。
サンマの効能
サンマと言えばDHAです。サンマの効能より 美味しく食べて健康になることは、私達にとって大きなテーマです。不規則になりがちな食生活ですが、少しでも身体に良い食材を摂る努力は続けたいものです。できることなら、旬の生きた食材を美味しく食べたいですよね。今回はこれから旬を迎え、しかも値が下がってきて買いやすくなる「サンマ」を取り上げてみましたが、魚だけではなく、野菜もしっかり摂りましょう。サンマには大根とスダチですね。今、野菜は台風、猛暑の影響で高値が続いていますがいずれ落ち着いてくるはずです。食欲の秋はすぐそこまでやって来ています。栄養をしっかり摂って残暑を乗り切りましょう。