水揚げが減ったサンマ
近年の海水温上昇と異常気象のせいで、サンマの漁獲高が年々減少しているのは明らかです。一昔前は大漁、大漁で、庶民の楽しみの一つでした。サンマと言えば塩焼にビールと、高度経済成長を支えたお父さん方のおかずの定番の一つではなったでしょうか。それが今では高級魚の仲間入りをしてしまって、新物もなかなか手が出ない状況です。サンマも規格があって、水氷のトロ箱で取引されますが、大きいものは18入りから小さいものでは30入り入り以上まであり、値段もそれぞれです。
大きいもの程脂が乗ているサンマ
18入りのサンマなどは横から見ると頭部が大きく膨らんでいるのがわかる程大きく、身体も肥えています。塩焼にすれば脂がしたたり落ちる程で、味も濃厚です。刺身にしても最高で、タタキにしてポン酢で頂いても味が酢に負けません。有馬煮にしても旨みが乗って来て一味違う感です。ただ、高価です。ここ山陰では初物が北海道から届くと、一尾約700円の周り、今では800~900円で売る店もあるのではないかと思います。
内臓も味も段違い
大きいと内臓の味まで違います。特に塩焼で食べると苦いのではなく、旨ほろ苦いくて濃厚です。それだけで、酒が何杯も飲めちゃいます。そして同じ焼くなら、粗塩ではなく、天然塩、更に旨く食べようとするなら、料亭の様にアク引き塩を使って焼くと最高のご馳走になります。
サンマの一番美味しい時期は
サンマは回遊魚です。北海道をぐるりと回って、後に東北方面に移動していきます。一番脂が乗って美味しい時は、サンマが根室あたりに回遊した時です。9月中旬あたりかとおもいますが、今年の「根室サンマ祭り」は9月16~9月17日だそうですが、行けば最高のサンマが食べられること間違いないです。私も行ってみたいなぁ。
サンマはこれから
これから脂が乗ってくるサンマ。値段もだんだん落ち着いてくると思いますので、晩御飯のおかずの一品に是非考えてみてください。DHA・EPAたっぷりの栄養満点の青魚のサンマ。何回食べても美味しい事にかわりありません。