魚の脂と肉の脂は何がちがうのでしょうか。牛肉や豚肉に含まれている脂肪酸は飽和脂肪酸と言い、常温で固体となる脂肪酸です。
中華料理の定番”チャーハン”はラードで炒めるとコクが出て美味しいのですが、ラードは常温で固まります。ラーメン屋の下水管はこのラードが固まり、石のように固くなってこびりついています。そして詰まりの原因にもなるのです。
これと同じように人間の血管も詰まってくる可能性が大です。動物性油脂は、人間の体内で固まりやすい性質を持っている為、血液中でどろどろになり、血管が詰まってしまう原因ともなってしまいます。
他方、魚の脂はどうでしょうか。魚の脂は不飽和脂肪酸と呼ばれ、常温でもサラサラです。更に不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やしたり、血液をサラサラにしたり、血管を柔らかくしたりする働きがあるのです。
皆さん、日本の食事はかなり欧米化しています。もともと日本人は草食人種なのです。古来からお米を食べ、野菜と魚をおかずに発酵食品である味噌汁を飲んできた歴史があります。
今、世界で日本食ブームですが、それは何を意味しているのでしょうか。和食は美味しくて栄養学的にも優れ、身体に優しい食文化であることを世界が認め始めてきたのです。
毎日魚を食べるのが一番ですが、便利なサプリメントも上手に利用して日々の健康を取り戻すことは私たちの未来の健康にとっても重要なことです。