白身魚の吸い物を格段に上品にするには

梅雨に入り、降ったりやんだりとうっとうしい日が続き、食欲も落ちがちなこのごろです。海では旬と言えば、飛び魚、アジ、スズキ、カマス、イサキ、ヒラマサと数多くいますが、この時期、白身の魚の吸い物でサッパリとした汁物が欲しくなる時です。
魚の吸い物は生臭いと言って受け付けない人がいるのも事実です。でも、魚の鮮度と、作り方を工夫すれば風味豊かな美味しい吸い物に仕上げることができますのでお試しください。
１．１時間前に白身の魚の切り身に塩をあてておき、熱湯でサッと霜降りしてやります
２．その後流水できれいに洗い、水分を布巾等でキッチリ取る
３．沸く直前に塩加減をして、仕上げ前に生酒をちょっと振り入れます（燗冷ましではいけません）
この手間をかけるだけで生臭さが消え、風味ある吸い物のできあがりです。香りを出す吸い口にネギ、あさつき、三つ葉等を使えば更においしくなります。