早春から夏にかけて旬を迎える白バイ貝は型も大きくて食べ応えがあり、その上とっても美味です。特に
尻尾の部分はフォアグタラにも例えられるほど美味。茶色い本バイ貝は小料理屋の突き出しでおなじみの
美味しい貝ですが、今回は白バイ貝をご紹介します。養殖、天然物ともありますが、天然ものが手に
入ればいうことなしです。貝類は大根と焚くと柔らかく煮えます。はじめに鍋にひたひたの水と大根
数切れをいれ、そこに白バイを入れて40~1時間ことこと焚きます。そして白バイを引き上げ、鍋に
酒、砂糖、濃口、水少々を入れて白バイ貝を戻して10~12分位焚きます。冷めるまで汁の中で冷ますと
味がしみ込んで美味しいです。ここで味醂を使いたいところですが、味醂を入れると貝が締まって
固くなるので使わない方がいいです。使うとしたら仕上げに照りを出すためちょっと入れて火を
止めるぐらいで。貝類を炊くときは味醂を使わない方が柔らかく仕上がります。これは板前さんの
知恵です。貝にはタウリンが豊富に含まれていて、コレステロールを減らしますので食物繊維を一緒に
とるとより効果的です。食物繊維を多く含む食材は、きくらげや干しひじき、切干大根、乾燥かんぴょう
等です。また最も多く含まれているのがカリウムで、細胞内の酵素反応を調節する働きがあり、
エネルギーの代謝を円滑にし、細胞が正常に活動する環境づくり助けます。その上血圧を下げる作用
があり、高血圧を予防する効果があると考えられています。美味しいものを食べて健康になることが
嬉しいですね。