カワハギは釣り人にとっては厄介なエサ取り名人で嫌われ者ですが、食べては大変美味しい白身の魚です。
旬は雪の降る頃から3月頃ですが年中獲れ、鍋、煮もの、ムニエル等癖がない分何にでもできます。
食べて旨いのは刺身。鮮度のいい肝を裏ごしして醤油と合わせて山葵を添えて食べるとコクがあって
大変美味しいです。特に寒い時期の肝は脂が乗っていて味もコクも一級品。さばき方は角の後ろに包丁
を入れ、頭を引っ張ると胴体と離れます。皮を剥いでしっぽを切り、三枚におろします。頭の中に肝が
あるので指を突っ込んで取り出します。肝に黄色の袋が付いているので取ります。実はこの袋、苦みが
すごいので破らないように取ります。朝獲れならそのまま裏ごしして醤油と合わせます。湯通ししても
いいです。
カワハギは癌予防やコレステロール値低下作用、老人性認知症改善、記憶力向上、アレルギー症状緩和
などの作用があるといわれています。また、高血圧、動脈硬化の予防にも有用とされます。中に含まれる
ビタミンDはカルシウムの吸収を高め、歯や骨を強化する働きがあると言われています。味は淡白ですが、
栄養効果はしっかりと濃ゆいです。身ね離れもよく、幼児食にもお勧めです。赤子から年配者まで
幅広くお勧めする魚のひとつです。