サザエは2月頃からでまわってきますが、その頃はワカメ等の海藻類が旬を迎え、大きく育ちます。その
ワカメを食べて大きくなるのがサザエなのです。ですからこの頃のサザエは栄養に富みます。サザエと
いえば夏の浜辺で「壺焼き」を想像しますが、確かにこの頃も産卵期に入り美味しいのですが、ワカメ
を食べる時期も栄養的にもお勧めです。夏のつぼ焼きは、醤油と酒で味付けしますが、醤油煮にしても
酒の肴として喜ばれます。水と酒と醤油でにます。銀ホイルで蓋をしてホイルが浮き上がって踊る位の
火加減で10~15分でOK。小さ目の姫フォークで簡単にしっぽまで取り出せ、まるごと食べれます。
刺身にするのなら大きめのサザエを選んで。蓋が持ち上がっている時に隙間にスプーンの柄を突っ込んで
穿り出せばいいです。プロは専用の道具を用意していますので簡単に取り出してくれます。店頭で声を
掛けてみてください。取り出したら、頭の部分に赤い口が付いているのでこれを包丁で除去します。
しっぽの方はよく見ると渦巻きの模様がみえます。この渦巻部分から下が可食部分です。間の黒い所
は砂をかんでいて生で食べない方がいいでしょう。なかには丸ごと飲み込むひともいますが。
身もしっぽも塩でもんでから流水であらって、そして刺身にしてください。山葵醤油でめしあがれ。
サザエには、目が良くなると言うビタミンB1、B2が豊富に含まれています。それだけでなく、サザエ
に含まれるタウリンは、肝臓障害を改善したり、貧血防止、コレステロールの低下、糖尿病の予防など、
様々な病気に効果があります。貝類のなかではタンパク質も多い方です。また、タウリンの含有量は
トップクラスです。タウリンには胆汁酸やインスリンの分泌促進作用、血圧を正常に保つ作用、血中の
悪玉コレステロールを下げて善玉コレステロールを増やす作用、心筋の働きを正常に保つ作用などが
あります。やはり海藻を餌にするだけあって栄養の面からも美容・健康の面からもお勧めな海の幸
であることには変わりありません。