真鯛の脂が少し乗ってきました

世間では魚の王様と称されている鯛ですが、なるほど見た目にも美しい姿、色をしています。おめでたい
時や新築の建前の時等には欠かせない魚です。鯛の姿焼きをおめでたい時に用意します。最近多いのは
「お食い初め」を祝う時に注文を受けます。真鯛がベストですが、時化て鯛が無い時は養殖物を用意する
こともあります。また、連子鯛を代用することもあります。連子鯛は吸い物によく使われますが真鯛に
比べてあっさりと淡白で値段もお手頃です。さて、鯛を御家庭で塩焼する時注意することがあります。
家庭用のガスレンジで焼くと小さいものならいいですが、２０cmを超える物を焼くと外側が焼けて
いるのに中は生です。切り目をいれれば多少いいですが、余程の強火の遠火で焼かない限り皮が
火ぶくれして穴になってしまいますのでご用心。
鯛は焼いて良し、煮ても良し、もちろん刺身で良し、吸い物に良しとレパートリーが幅広い魚です。
食べて美味しいのはⅠ～２Kgの鯛で大きすぎると身が固いですね。また、鯛は皮の美味しい魚で、
皮付で松かさ造りにしても大変美味です。鯛は良質のタンパク質を豊富に含み、脂質が少なめなのが
特徴です。良質なタンパク質は、体力、筋力、免疫力を向上させ、代謝活動を促進する働きが
あります。多価不飽和脂肪酸のドコサヘキサエン酸（DHA）とエイコサペンタエン酸（EPA）の含有量は、
青魚類に比べると落ちますが、鯛にもしっかりと含まれています。疲労回復、免疫力向上、体力向上、
筋力向上、成長促進、動脈硬化の予防にも効果があります。