サバの脂質には不飽和脂肪酸と呼ばれるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が
とても多く含まれています。この両成分には、血中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあり、
血液を流れやすくすると共に、血栓や動脈硬化が原因の脳梗塞や心筋梗塞を予防します。
加えてDHAには、脳細胞を活性化する効果があることがわかっており、ボケの予防にお勧めです。
健康と若さを保つビタミン類の多いのが大きな特長です。背骨に近い「血合い」と呼ばれる部分には
鉄分が豊富で、貧血予防も期待できます。ほかにも、魚介類に多い遊離アミノ酸のタウリンは
血中コレステロールを抑えると共に、肝機能強化に有効です食べて健康になるという点で、
これほど有効な食材はなかなかありません。
「秋さばは嫁に食わすな」と言うことわざがありますが、サバが美味しいのは実は雪がちらつく寒い
頃です。刺身で食べるなら、正月明けから節分まで。その後は旨みが少し落ちるのでシメサバで。
火を通すより生で食べる方が断然旨く、栄養価も高いです。シメサバにするなら腹の硬くてしっかり
したものを調理します。べた塩で2時間、塩を水で洗い落して中骨を毛抜きでぬいてから生酢(昆布)
に入れてから1時間。あくまでも目安です。サバの大きさ、鮮度,季節により時間はかわりますが、
血合いも一緒に食べられるシメサバをお勧めします。手作りのシメサバに挑戦してみてはいかがでしょう。
サバの脂の乗り具合のチェック方法をお教えします。サバを上から見て、腰に当たる部位が膨らんで
見えるのが脂の乗ったサバです。ここが細くスマートなサバは脂の乗りが今一です。毎日魚屋さんに
行って鮮度にの良い魚を見いていると、少しづつわかってきますよ。一番の近道は魚屋さんと仲良く
なることです。お待ちしています。