今日は、DHAでおなじみの真イワシが入荷してきました。この時期だから型は小さいですが、鮮度は抜群
です。手のひらいっぱいの大きさです、市場ではトロ箱(発砲スチロール)に水氷を入れた状態でセリ
があります。店に持ち帰り、パック詰めするのですが、鮮度がいいから鱗がびっしり付いているのです。
時間が経つにれて鱗が剥がれ落ちていきます。久々の真イワシにお客様も思わず笑みがこぼれて
います。大衆魚なのですが、近年では漁獲量が減り値段だけは高級魚なみになるときがあります。
せっかくの朝獲れですので、刺身にして売りました。三枚におろして皮を毛抜きで引っ張って剥ぐと
銀色に輝く脂が光っています。さっそく試食してみると全盛時ほどではないにしても爽やかなおいしさ
に思わずニンマリ。並べた端から飛ぶように売れていきました。刺身は生姜醤油で食べるのが一般的
ですが、山葵でも良くあいます。これに小口ネギ等を混ぜてアツアツの御飯の上に乗せてもみ海苔など
かけて頂くと、それはもう最高です。イワシは青魚ですが、鮮度が落ちるのが早く、刺身をお勧め
できるのは、大きな物に限って次の日までです。二日目なら、開いてフライ用にするといいと思います。
アジでもそうですが、小さいほど鮮度落ちが早いので、お早目に。余談ですが、春から夏にかけて
アジが出回りますが、小さいアジの方が味がよいです。イワシもこれからです。大きなものを
「大羽」(オオバ)、小さいものを「小羽」(コバ)と呼んでいます。
刺身にするなら大羽が脂の乗りもよく美味しいです。
この小さな大衆魚は世界が注目する健康、美容効果があることが確認されています。
いわしには、歯や骨の素となり骨粗鬆症を防ぐカルシウムと、そのカルシウムの吸収を助ける
ビタミンDが両方含まれており、成長期の子供や中高年の方にお勧めです。また、いわしは細胞を
再生したり健康な皮膚や髪をつくるのに必要なビタミンB2も多く含まれています。更ににいわしには、
EPAやDHAといった不飽和脂肪酸が、青背の魚の中で最も多く含まれていて、これらは血中の
コレステロールや中性脂肪を減らす働きや、脳の働きを良くしたり老化防止に役立つなど、
主に生活習慣病(成人病)の予防効果があります。加えていわしは、コレステロールの
代謝促進や肝臓強化に優れた効果を発揮することで話題のタウリン、貧血を予防する鉄分、
その他に亜鉛カリウムなども豊富で、栄養的に非常に優秀な魚です。ぜひこのイワシを
おかずの一品に加えて健康美人になりまししょう。