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ワカメ

ワカメの季節

寒の最中から店頭に並ぶ「ワカメ」は、海中に生息し、葉を広げながら大きくなっていきます。根元から葉先まで2m位になり、根元の部分が「芽カブ」、広げた葉を「ワカメ」、芽カブから葉先までの茎の部分を「ワカメ茎」と呼びそれぞれに分かれて流通します。

まず流通するのは養殖物で、天然物は2月中旬~3月中旬頃に流通してきます。見た目には全く見分けがつきませんが、お値段の方は天然ものが高いです。何故でしょうか。それは天然ものは何といっても香りがあり、料理しても良い香りが食欲をそそるので人気があるのです。

ワカメ茎

ワカメの茎の部分は厚みがあり、硬いのですが、これを斜めに薄くスライスしてからボイルすると薄緑色に変色します。佃煮にすると日持ちし、御飯のおかずとして重宝します。ワカメには身体に良い栄養素がたくさん含まれていて、旬の時期には是非摂りたい食材の一つです。

茎わかめには、アルギン酸と呼ばれる水溶性食物繊維が豊富に含まれていて、体内の塩分を排出する働きがあり、血圧を安定させ、血糖値の上昇を抑えてくれます。その他抗酸化作用を持つビタミンAや、体の成長を助け、新陳代謝を促進させる「甲状腺ホルモン」の主成分であるヨウ素も豊富に含まれています。海藻類は私達の身体にとって有用な栄養分を豊富に含んでいるんですね。

ワカメ茎の佃煮

ワカメ茎を見た時思いつくのは「佃煮」です。御飯の友として日持ちもしますし、お酒の友としてもいけます。甘辛く煮付けていくのですが、私は隠し味に「鷹の爪」を最初に使います。それも中国雲南省のものです。格段に味があがり、日本のものとは一線を画します。

ヨウ素の取り過ぎには注意

ワカメは、体内の新陳代謝を活発にするヨウ素が豊富です。ヨウ素は精神を落ち着かせてくれる働きもあり、活力を与えてくれる効果もあります。冬から春への体調の変化をスムーズに移行させるために、まさに時期を得た食材と言えます。

ですが、取り過ぎは要注意と最近の研究結果からも言われているようです。日本人は昔から海藻類をよく食べてきました。海藻はミネラルの宝庫で、健康維持には有用な食材であることには間違いがないようですが、過剰に摂取すると、甲状腺がんのリスクを高めるという報告があります。

日本の食品においては、昆布入りのダシや昆布茶、芽カブ茶など昆布が使用されている物が多く出回っていて、ヨウ素の含有量が高いと報告されているようです。
ですから、日常的に海藻類を食べている人は、気づかないうちにヨウ素をたくさん摂取していることになるので、海藻類を多く食べるような偏った食事をすると、ヨウ素の過剰摂取になり、甲状腺ホルモンの異常をきたす危険が高まりますので注意が必要です。

大豆製品のパワーに注目

日本の食生活を振り返ってみると、昔から味噌、醤油、酢などの発酵食品が常に食卓に並んでいました。発酵食品は腸内環境を整える働きがあるので、積極的にとりたい食材ですね。

ここで注目すべき報告があります。今まさにEPA(経済連携協定)が始まり、ヨーロッパと日本の貿易が盛んになりつつありますが、過去のチェルノブイリ原発事故の後、ヨーロッパでは放射能障害を予防するために、多くの人がヨード剤の服用に合わせて、日本の味噌を食べたという報告があるようです。日本の味噌の効能ついてはヨーロッパでも注目されていて、豆腐、味噌を毎日食べる日本人の尿から、がん予防に役立つ化学物質が欧米人に比べ30倍も多く発見されたという研究結果が発表されています。

魚、海藻類の栄養とサプリメント

いくら身体に良いとわかっていても、毎日の食事に魚や海藻類を適度に摂る事は簡単そうで難しい事です。時間に追われる働き盛りの人なら尚更です。最近では、高齢化社会の認識度もあがり、サプリメントがもてはやされ、手軽に栄養がとれるようになりました。サプリメントはピンポイントで足らない栄養分を補うことができ、とても便利です。

かたや、旬の食材は手に入れるだけでも骨折りですし、まして家で料理するとなれば手間ひまかかります。だけど、含まれている栄養分はその種類に違いはありますが、ある程度バランス良く含まれています。要するに偏りが少ないのです。それに、その食材の旬が、同じ時期の私達の身体の調子を整える上でタイミングが合っています。旬の食材とサプリを賢く使い分けて人生100年時代を乗り切りたいものですね。

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